火加減調整いらずでカンタンに美味しいご飯が炊ける、伊賀焼窯元「かまどさん」ですが、うまく炊けてもうまくよそえていない方も多いはず。
お鍋にご飯がくっついてしまい、洗うのに苦戦している方は是非参考にしてみて下さい。
原因は水分量
よそいはじめは順調でも最終的にはくっついてしまう、というのがよくあるパターンだと思います。
よそっている間にお鍋の熱で水分が蒸発してしまうのが原因なので、できるだけ水分を保った状態でよそうことがポイントになります。
蒸らし時間
火加減いらずで沸騰後火を止めて蒸らすだけで炊き上がるというのが「かまどさん」最大の特徴ですが、くっつかないようにするには、この蒸らし時間がポイントとなります。
蒸らし時間が長ければ長いほど水分が保たれ、お鍋の底から気持ちよくよそうことができますが、蒸らし時間によってよそい方も変わります。
火を止めて20分後
ご飯が蒸らし上がる一番ベストの状態ですが、すばやくよそわないと鍋底にくっつきはじめます。
お鍋がまだ熱いため、よそう時間が長ければ長いほど、お鍋の熱で水分がどんどん蒸発してしまうからです。
炊きあがり後すぐによそう場合は、ご飯を混ぜることなくサクッと手早くよそうのがコツ。
程よく全体的に蒸らし上がっているので混ぜる必要はありません。
むしろ下手に混ぜているとどんどん水分が蒸発するだけでなく、ご飯のふっくら感も失いかねません。
混ぜずに手早くがポイントです。
火を止めて30分後
手早くよそっても上手くいかない場合は、さらに蒸らし時間を増やしてみましょう。
5~10分蒸らすだけでもだいぶよそう感じが違います。
お鍋の温度も下がり水分蒸発を防げるので、よそっている間にくっつくというリスクは減りますが、その分フタの水分が落ちてご飯の表面が水っぽくなるので、鍋底から全体的に混ぜてよそうのがコツ。
蒸らし時間が長過ぎると、ご飯もあっつ熱ではないだけでなくベトつきも多くなります。
あまりベトつくとせっかく土鍋で炊いる感が薄れてしまうので、何度か調整して自分の好みに合ったご飯に仕上がる蒸らし時間を習得してみましょう。
蒸らし時間 | 短い | 長い |
温度 | 熱い | 冷める |
ベトつき | 少ない | 多い |
土鍋にご飯を入れっぱなしにするのもあまりよろしくないので、蒸らしが完了したら別の容器に移しておくようにします。
キッチンタイマーなし
私は炊く時も蒸らす時も時計で何となく時間を把握しているだけで、キッチンタイマーでキッチリ時間を計ることをしていませんが、フタを空ける前に鍋の取っ手の温度を確認しています。
20分後はまだ取っ手も熱く、くっついてよそいにくい状態。
しばらくしてもう少し取っ手の温度が下がると、よそう時もくっつきにくい我が家でベストな状態に仕上がります。
やはり30分以上経過してしまうと余分な水分が目立ち、ちょっと食べ頃は過ぎた状態のようになる気がします。
水分調整
炊飯時の水分量自体も少ないとくっつきやすい原因となります。
蒸らし時間短めで食べたい時は少し多めにするなど、炊飯前に調整するのもポイントです。
くっつき対策
それでもくっついてしまった場合は、土鍋の中に少しお湯を入れて浸けておくとカンタンにはがれます。
土鍋がまだ熱いまま水をかけたりするとヒビ割れの原因になるので、いきなり流し台で水洗いしないようにしましょう。
焦げ付きとは違うのでゴシゴシこすることをしなくても大丈夫。
お鍋の熱が少し落ち着いてから、ゆっくりと洗うようにして下さい。
ただ、浸しっぱなしは土鍋にとってはあまりよろしくはないので、浸す時間は最低限にしましょう。
土鍋は水分を吸う性質があるので、あまり浸し過ぎると乾きにくくなります。
洗剤を入れた状態で浸すのも避けたいですね。
時短炊飯
うまく炊けてよそえるようになったら、今度は炊飯時間を短縮して、朝から美味しいご飯を食べたい。
バタバタしやすい朝の時間を有効利用するためにしている方法です。
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