なぜかうまく炊けない『かまどさん』

なぜかうまく炊けない『かまどさん』

火加減調整いらずでカンタンに美味しいご飯が炊ける、伊賀焼窯元「かまどさん」。

誰でもカンタンに炊けるはずなのに実際は、「焦がしてしまう」「土鍋にご飯がくっつく」など、うまく扱えていない方もいるはず。

私自身も運悪く不良品に当たったのではないかと思うほど、はじめはうまく炊けませんでしたが、コツさえ掴めば宣伝通りの代物であることが判明。

うまく炊けず「かまどさん」を眠らせている、また失敗しそうで炊くのが怖いという方は、参考にしてみて下さい。

1回目の失敗:焦げる

三合炊きの「かまどさん」を購入してすぐに目止め作業を行い、一晩乾かしました。
翌朝、二合のお米を研ぎ、ウキウキしながら説明書通り中強火にかけました。

しかし目安時間になっても湯気も上がらず、焦げ臭さに不安を感じながらも、湯気が上がるのを待ち火を止め、20分蒸らしてフタを開けてみました。

結果

お焦げの香りであって欲しかった焦げ臭さは、やはり焦げつきの臭いであり、ご飯の表面も鍋の縁から全体的に茶色い感じ。

見た目にかなりショックを受けましたが、ご飯自体の色は悪くともべたつきはなく、お米本来の甘みがあふれているのにはさらに驚きました。

そんなWショックもつかの間、焦げつきと格闘するに。
鍋が冷めるとちょっとはがれやすかったのですが、それでも取り切れないのと焦げ臭さも気になったので、重曹を入れて少し煮立てて処置しました。

半合~一合くらいは、焦げ付きにより無駄になったと思います。

沸騰も圧力もイマイチな感じだったので、不良品なのかしらと疑いました。

失敗などすると思っていなかった悔しさともったいなさで、その日一日どんよりと過ごしました。

2回目の失敗:また焦げる

2回目の炊飯決行は翌朝です。

重曹処置のあとは、もう一度目止め作業が必要なのですが、またお粥を食べるのが嫌で、まだ少し焦げ臭さが気になる鍋を、そのまま使うことにしました。

1回目の失敗は、目安時間になっても湯気が上がらなかったので、火加減のせいではないかと思いました。
ガスも高温調理で行っていなかったので、もしかしたらセンサーが反応してしまったのかもしれません。

「二合炊きは二合炊いた方が美味しく炊ける」と何かで見聞きした記憶もあり、量もあるのかと2回目は思いきって三合炊いてみました。

改善点

・ガスを高温調理にした
・お米を三合にした

結果

高温調理の中強火でガンガンと思いきや、2回目もやはり湯気が上がるのは遅く、1回目ほどではないにしても、また嫌なニオイがし始めました。

どことなく嫌な予感がし、2回目は怖くて湯気が上がり始めて1分も待たずに火を止めました。

2回目は白いご飯を目にすることが出来ましたが、やはり下の方は焦げていました。

1回目ほどはひどくはないですが、何とか誤魔化して食べられた部分も含め、うまく炊けなかったのは一合ほどです。

やはり焦げつきがうまく取れなかったので、再び軽く重曹で煮出しました。

3回目:3度目の正直

2回目の翌朝、再び炊飯決行。

2回も重曹で煮出してしまい、いい加減目止めしないとまずいかなと思いながらも、そのまま使うことにしました。

2回失敗した結果、やはり原因は火加減なのだと気づいたので、3回目はちょっと自信がありました。
「かまどさん」の性能に頼り過ぎず、フツーの土鍋のように炊いてみようと思いました。

量は関係がないようなので、1回目と同じ我が家の適量2合を強火にかけました。

改善点

・ガスは高温調理でさらに強火に
・お米は再び2合に

結果

高温調理の強火でガンガン、目安時間になるとカタカタと音がし出し、鍋の縁に水分が上がり始めました。
これまでにない現象です。
焦げつくようなニオイもありません。
湯気が上がり始めましたが、強火なのもありやはり何となく焦げるのが怖くて、1分も待たずに火を止めました。

20分後、見事に真っ白なご飯が炊き上がりました。
焦げつきもなく、全部がフツーに食べられる白い粒です。

「三度目の正直」を身に染みて感じました。

焦げつきの原因は火加減

我が家の場合は、ガスの火加減が弱過ぎるため、沸騰する前に水分が蒸発してしまい、焦げてしまっていたようです。

「かまどさん」を過信し過ぎ、きちんと時間も計らず、蒸気が出る出ないばかりに気を取られていましたが、今は蓋のフチに上がる水分や、カタカタという音も目安にして火を止めています。

その後は、目止めすることなく使い続けていますが問題はなく、むしろ炊くごとに圧のかかり方もよくなっている気がします。
ちなみにいまだに一度も、キッチンタイマーで時間を計らずともうまくいっています。

ニオイ・こびりつき対策

焦げ付いてしまった場合、土鍋の八分目まで水を入れ、重曹を小さじ1杯ほど入れて10分ほど煮立てます。
冷めたらよく洗い、天日干しで十分に乾燥させます。
その後、使い始めの時に行う「目止め」お粥炊きを再びします。

重曹は油汚れや湯呑みの茶渋取り、お風呂掃除にも使える安全で安心な優れもの。
鍋の焦げつき対策以外にもいろいろ使えるので、キッチンに常備しておきたいですね。

「かまどさん」生活その後

その後も試行錯誤し「かまどさん」で上手く炊けないのは、火加減と水加減が原因と判明。
その後は焦がすことなく上手く炊けている私の分析をまとめました。

「かまどさん」上手く炊くコツ


Advertisement

GOODSカテゴリの最新記事