火加減調整いらずでカンタンに美味しいご飯が炊ける、伊賀焼窯元「かまどさん」。

フツーのお鍋と違って吹きこぼれないというのも魅力のひとつ。

しかし機能を過信し、はじめから上手く炊けなかった私の経験を元に「かまどさん」とうまくつき合うコツをまとめてみました。

上手く炊けない原因

「かまどさん」でよくある失敗は「焦がしてしまう」だと思いますが、私もはじめ不良品ではないかと思うほどに焦がしまくっていました。

今思うと何てないことなのですが、まず第一に火加減がよくなかった

センサー付のガスコンロで強火設定していなかったので、沸騰するには火力が足りず、沸騰する前に水分が蒸発してしまい焦げてしまっていました。

そして、第二に水加減

焦がさずに炊けるようになっても、フタがカタカタいくほど圧力がかかっていないこともありました。

火力は間に合っているものの沸騰してフタを持ち上げるほどの水分量がなく、何とか炊けているといった状態。

水分量を少し増やすと、毎回フタがカタカタ、蒸気も勢いよく噴き出すようになりました。

私の「かまどさん」失敗談

火加減のコツ

マニュアルの火加減
  • 2800kcal/hの卓上コンロで、半合から1合は中火
  • 2合から5合は中強火

センサー付のコンロの場合、土鍋が温まると火加減が自動調整されてしまうので、強火調理にするなどセンサーが働かないように設定して下さい。

火力が弱くて上手く炊けないことの方が多いと思いますが、「中火→中強火」「中強火→強火」にかけても焦げてしまう場合は、水の量が足りない可能性があります。

  • フタがカタカタ音を立てるか
  • 鍋の縁に水分が上がってくるか
  • 火を止める前に蒸気が勢いよく噴き出すか

火を止める前に蒸気が勢いよく噴き出すと美味しそうな香りが立ちはじめますが、ある程度の目安時間になってもこれらの状態が見られない場合は、水分が足りずに焦げつきはじめている可能性があるので、一旦火を止めてみて下さい。

火を止めた後に蒸気が上がる場合は、水分が足りずに圧のかかりが弱いことが考えられます。

その場合は次回から少し水を増やし調整しましょう。

2つのフタが正しくセットされていない場合も圧力不足でうまく炊けない原因になります。

また火力不足だとわかっていても、それ以上火力を上げられない場合も水を少し多めにしてためしてみるとよいかもしれません。

この場合ゆっくり加熱し過ぎて、沸騰前に水分が蒸発してしまうのが失敗の原因だと考えられるので、水を調整することで多少焦げ付きを回避できるかもしれません。

水加減のコツ

マニュアルの水加減
  • 白米一合に対して200㎖
  • 20分浸水

新米か古米によってもお米の水分量が違うと思いますが、火力に対して水分が足りないと間違いなく焦がします。

我が家の場合、三合炊きで二合炊くことが多いですが、マニュアルより水も多め火力も強めの方が上手く炊けるようです。

マニュアル通りに水と火も加減して炊くとやはり圧力のかかりが弱いようで、炊けなくはないですがもっとうまく炊けそうな仕上がりになります。

うまく2合炊けた条件
  • 400㎖→450㎖
  • 中強火→強火

マニュアル(2800kcal/h卓上コンロ)より、我が家は「水は50㎖多め、中強火→強火にするというちょっとした加減で、炊き上がりにかなりの違いが出ました。

中強火で炊いてみたものの水加減が足りなそうな場合は、通常より20~50㎖増やして何度か試してみるとよいでしょう。

浸水時間も水加減を大きく左右します。

30分以上浸水する場合は、土鍋に入れっぱなしにすると土鍋に水分を吸収されてしまうので焦げやすくなります。

炊飯までに時間をおく場合は、米研ぎの際のボウルなどで浸水させ、炊くときに土鍋に移すようにします。

マニュアルにこだわりすぎない

マニュアル通りにいかないと不良品と思いたくなりますが、土鍋は一つ一つ手づくりですし、ガスの火力も家庭ごとに違います。

土鍋を使う頻度もポイントで、毎日使う場合とそうでない場合は、乾き具合の違いで土鍋が含む水分量も変わります。

あまり使っていない場合は水を少し多めに入れる必要があるでしょう。

うまく炊けてる目安
  • フタのカタカタ音
  • 鍋縁全体の水分
  • 勢いよく噴き出す蒸気

火を止める際、この3つの条件が揃っている時、一番美味しくご飯が炊けているはずです。

マニュアルはあくまでも目安。

使い方ひとつで条件も変わるので、使う頻度や普段使っているガス、土鍋のクセを把握して、火加減水加減をうまく調整しながら、自分に合ったオリジナルの使い方を見つけてみて下さい。

さらなる課題:ご飯のこびりつき

うまく炊けるようになっても、今度はご飯がうまくよそえずに、鍋にくっついてしまうという悩みが発生。