2021年10月、ケルヒャーにスチームモップ「SCUpright」が仲間入り。
「SC1 EasyFix」~「SC4 EasyFix」は、水回りなどでも活躍するスチームクリーナーだったのに対し、「SC Upright」は床掃除に特化したスチームモップ。
床掃除のためだけに、ケルヒャーを検討していた人にとっては、選択の幅がまた広がりました。
スチームクリーナーでも、唯一のハンディタイプ「SC1 EasyFix 」、オールマイティなキャニスタータイプの中でも人気の「SC3 EasyFix 」と比較しながら、 「SC Upright」の特徴をまとめてみました
※「SC Upright」の登場で「SC1 EasyFix 」は生産終了したようです。
「SC Upright」とは
「SC Upright」床掃除だけに特化したスチームモップ。
※対応:フローリング、ラミネート、コルク、石、リノリウム、PVC製の床
アクセサリーがあれこれ付属され、いろんな用途で使えるスチームクリーナーとは形も異なり、使い方も実にシンプル。
約100℃の高温スチームで、除菌効果があるのは一緒です。
SC Upright |
SC1 EasyFix 生産終了 |
SC3 EasyFix |
スチームモップ | スチームクリーナー (ハンディスティック) |
スチームクリーナー (キャニスター) |
「SC MINI」~「SC4 EasyFix」スチームクリーナーの違い
「SC Upright」メリット・デメリット
- 約100℃の高温スチーム
- ヒートアップ40秒、連続噴射可能
- 約6㎝の家具下まで入り込むフロアノズル
- ワンタッチ交換が可能なクロス
- 給水タンクの取り外しが可能
- スケール除去カートリッジなので洗浄不要
- 強弱2段階のスチーム調整
機能的にはスチームクリーナーの優良機種「SC3 EasyFix」に一番近い「SC Upright」。
※ピンク字は「SC3 EasyFix」と同機能
ヒートアップ・連続噴射
ヒートアップ時間は、「SC3 EasyFix」の約30秒に次ぐ早さの40秒。
ちょっとバタバタしているうちに、あっという間にスタンバイをスチームランプでお知らせしてくれます。
タンク容量は400mlですが、フローヒーター式加熱で給水しながらの連続噴射も可能。
スチーム調整も強弱2段階、左右に倒しながら高さ6㎝の家具下もスイスイ、始終ストレスなくお掃除できます。
給水タンク・カートリッジ
給水タンクは、取り外しも可能。
スケールを除去するカートリッジ搭載なので、「SC1 EasyFix」のように、面倒な内部ボイラーの洗浄は不要。
ただし、カートリッジは定期的に交換が必要。
累計使用時間が42時間に達すると、本体のランプが点滅して交換時期をお知らせしてくれるので、いちいち累計時間を計算しなくても大丈夫。
使い続けるには必ず交換が必要なものなので、本体と一緒にじはじめに予備を購入しておくと、交換時期も慌てずに安心です。
フロアノズル・クロス
フロアノズルとクロスは、ワンタッチで脱着できる面ファスナー式。
クロスのタグを引っ張れば、使用直後のアツアツのクロスも、手を汚すことなく簡単にはずすことができます。
大きすぎず、小さすぎないコンパクトさも魅力で、「SC1 EasyFix」にはない適度な重みも加わり、頑固な汚れも時間を長めにしたり何度か繰り返して、しっかり汚れを浮かせられれば、意外にカンタンに落とすことができます。
クロスは付属の洗濯して何度も使えるタイプのほかに、別売の使い捨てタイプもあり、明らかにクロスが真っ黒けになるような場所は、使用後に漂白する手間を省くためにも、まずは使い捨てタイプで対応するのが得策。
マイクロファイバークロスセット(2枚)や、使い捨てクロス(15枚入)も、あらかじめ本体と共に買い揃えておいて、汚れ具合に合わせて使い分けるのがおすすめです。
「SC Upright」
「SC Upright プレミアム」の違い
「SC Upright」にも、アクセサリーの数が異なる色違いのプレミアムタイプがありますが、付属品はマイクロファイバークロスの枚数が違うだけ。
プレミアムタイプは、コードが2m長くなっているので、本体の重さに少しだけ差があります。
SC Upright | SC Upright プレミアム | |
カラー | イエロー | ホワイト |
マイクロファイバークロス | 1枚 | 3枚 |
コードの長さ | 5m | 7m |
本体の重さ | 2.5㎏ | 2.9㎏ |
「SC Upright」でも延長コードを使用したり、別途マイクロファイバークロスを購入して対応することもできますが、ホワイトが欲しいなら、「SC Upright プレミアム」になります。
「SC Upright」「SC1 EasyFix」「SC3 EasyFix」の違い
床掃除に特化したモップタイプの「SC Upright」ですが、ガスコンロや蛇口などの水回りの掃除や、ドアノブなどの殺菌にも使いたい場合は、クリーナータイプ「SC1 EasyFix」「SC3 EasyFix」を検討してみるのもおすすめ。
SC Upright | SC1 EasyFix (生産終了) |
SC3 EasyFix | |
タイプ | モップ | クリーナー (ハンディスティック) |
クリーナー (キャニスター) |
ヒートアップ | 40秒 | 約3分 | 約30秒 |
連続噴射時間 | 連続使用可 | 約6分 | 連続使用可 |
タンク容量 | 0.4ℓ | 0.2ℓ | 1ℓ |
清掃面積 | 50㎡ | 20㎡(約12畳) | 75㎡(約45畳) |
消費電力 | 1500W | 1200W | 1500W |
本体容量 | 2.5㎏ | 1.6㎏ | 3.1㎏ |
お手入れ | カートリッジ交換 | ボイラー洗浄 | カートリッジ交換 |
3機種とも形に違いがありますが、クリーナータイプで一番「SC Upright」に機能的に近いのは、ヒートアップ時間も短く、給水しながら連続使用可能、ボイラー洗浄も不要な「SC3 EasyFix」。
「SC1 EasyFix」はコンパクトで、出し入れ収納もしやすいですが、連続噴射できず一度タンク内の水を使い切ったら、タンク内が少し冷めるまで次の噴射ができないのが難点。
一度にできる清掃面積も小さいので、まとめ掃除よりもこまめに掃除したい人向き。
広範囲をまとめ掃除したい人には「SC3 EasyFix」がおすすめですが、キャニスター式で収納がかさばるのが難点です。
「SC MINI」~「SC4 EasyFix」スチームクリーナーの違い
まとめ
かつては床掃除目的でケルヒャーを使いはじめましたが、当時はなかったスチームモップ。
スチームモップを待ち望んでいた人には「SC Upright」一択かもしれませんが、幅広い用途で使えるスチームクリーナーを選択肢に入れるのも悪くないと思います。
今では、床掃除だけでなく水周りや油汚れを落とすのにスチームクリーナーが欠かせません。
床掃除用途で十分というのであれば、適度な重みとコンパクトなフロアノズルで、隅々まで掃除しやすい「SC Upright」。
それぞれ、メリットデメリットがあるので、清掃頻度、清掃範囲、収納スペースを参考に、自分に合ったケルヒャー生活をはじめてみて下さい。
失敗しないケルヒャースチームクリーナーの選び方