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まずいソイミートの原因と下処理方法

まずいソイミートの原因と下処理方法

ヴィーガン、ベジタリアンの間では定番ですが、ヘルシー志向で一般の女性にも興味を持たれている大豆のお肉ソイミート。

これからますます注目されるであろうソイミート(大豆ミート)ですが、一度挑戦してみて「まずくて食べられない」と思った人も少なくないはずです。

ベジタリアンレストランなどでは美味しく食べられても、自分で扱うとまずく感じてしまう大きな原因は、プロと素人の差ではなく、しっかり下処理ができているかどうか。

下処理に失敗するとどんなに上手に味付けしても、独特のクセが残り美味しく感じることができません。

第一印象で「ソイミート=まずい」と感じてしまった人も、これからソイミートで調理を試みようとしている人も、是非参考にしてみて下さい。

まずいソイミートの原因

ソイミートには独特のクセがあり、このクセを残したまま調理することが、まずさの原因となります。

このクセは意外に強烈で、味付けでごまかせるものではなく、調理の前段階でどれだけしっかりクセを取り除くかが、ソイミート料理のポイントです。

クセをうまく取り除くにはしっかり下処理する必要があり、調理前の乾燥ソイミートの戻し方が大切になります。

ソイミート料理の失敗は、味付けでなくクセをうまく下処理きていないことが原因のことが多いです。

同じように調理してもまずく仕上がるのならば、下処理のソイミートの戻し方を見直す必要があります。

ソイミートの種類

ソイミートとひと言でいっても、さまざまな形状があり、お肉のように料理に合わせて使い分けることができます。

ブロックタイプ

小さなお肉の塊のようなタイプで、唐揚げや酢豚などの調理に。

しっかり下処理しないと一番クセが残りやすく使いにくいですが、食感もよく食べた後の満足感も大きいので、ぜひ使いこなしたいタイプ。

スライスタイプ

薄くスライスしたような形状で、しょうが焼きなどの調理に。

ミンチタイプ

ひき肉のようなタイプで、ハンバーク、キーマカレー、麻婆豆腐などの調理に。

野菜炒めなどにひき肉がわりに少量使うのであれば、炒め終わってから戻さずそのまま混ぜてもそれほど違和感はないので、初心者にも使いやすいです。
ハンバーグなど大量に使う場合は、やはりしっかり下処理しないとクセが残ります。

失敗しないソイミート下処理のコツ

ソイミート料理の善し悪しは、調理前の下処理にあるといっても過言ではありません。

ソイミートの下処理は「戻す」「洗う」の2つの工程がありますが、「戻す」よりも「洗う」がポイントとなります。

ソイミートの戻し方

・ぬる湯につけて戻した後、熱湯でゆでる
・はじめから熱湯でゆでる

・水かぬるま湯につけて戻す

形状やメーカーによって戻し方はいろいろですが、ゆで過ぎは形が崩れるリスクがあるので、ゆでる場合は注意が必要です。

ここでは一番クセが残りやすいブロックタイプで説明していきますが、私のおすすめははじめから熱湯でゆでる方法。

1.沸騰したらソイミートを入れてゆでる
2.膨らんでしばらくしたらお湯から上げて水で洗う

中まで水分を含みしっかり戻ればよいので、ゆで時間よりソイミートが膨張するのを目安にしています。
豆腐をゆでると膨らんできますが、そんな風にブワーっと大きくなったら、全体に火が通ってきています。
乾燥具合によって膨らんだ後もちょっとゆでる場合もありますが、膨張を目安にするとゆで過ぎるリスクを回避することもできます。

グズグズ熱湯でゆでても、ゆで過ぎなければ形はそれほど崩れないのでご安心を。

水やぬるま湯でもよいですが、ゆでるのは時短のためでもあります。

ミンチタイプの場合は、ゆで過ぎると形が崩れるというより溶けてしまうので、水かぬるま湯のほうが安全です。

ソイミートを戻すこと自体は、それほど難しいことではなく、戻した後の洗い方が最大のポイントとなります。

ソイミートの洗い方

美味しいソイミート料理のコツは、クセをしっかり取り除いて調理すること。

水やぬるま湯、ゆでて戻しただけでは、まだまだバリバリにクセが残っています。

戻した後にしっかり洗うことが大切になります。

1.戻したソイミートの水分をしっかり絞る
2.新しい水につける
3.もう一度水分をしっかり絞る
4.1~3を3~5回繰り返す

ゆでて戻した場合は、中に熱いお湯を含んでいるので、絞る前にしっかり水につけて、火傷しないように注意して下さい。
はじめは水の中で絞る方が、火傷リスクが回避でき安全です。

流水にしてボウルの水の中で、ソイミート中の熱い水分をギュッ、ギュッと数回にわけて絞り出します。
いきなりギューッと絞ると熱すぎるので、少しずつ中の水分を出すのがポイントです。
流水にするとボウルの中が熱くなり過ぎることもなく、絞り出されたクセも一緒に流すことができます。

その後はできるだけしっかり絞って、新しい水を含ませてを繰り返します。

何度か絞り洗いすることで、中にあるアクのようなクセを取り除いていきます。
戻したソイミートはスポンジのようになるので、スポンジを洗うような要領で「水を含ませては絞る」を繰り返します。

ただ、スポンジと違いあまり強い力で絞ると、ソイミートは崩れてしまうので注意。
まとめて一気に絞ろうとせずに少しずつ優しく握って、中から水分を絞り出して下さい。

面倒に思うかもしれませんが、ここでどれだけしっかり絞り洗いするかが、ソイミート料理の美味さを左右します。

クセが残るまずいソイミート料理に仕上るのは、この作業をしっかり行わなかったことが原因。

絞り具合などで個人差はあるでしょうが、最低でも3回は繰り返し洗わないとクセが残ってしまうと思います。
あまり洗い過ぎても形が崩れてくるので、絞る握力や洗う回数は使用するソイミートに合わせて変えてみて下さい。

絞り出した水の濁りや、ソイミート自体のにおいも変わってくるので、目安になると思います。

まとめ

戻し方自体は、ほかの乾物と同じようにそれほど難しくないですが、大事なのは戻した後の洗い方。

クセや柔らかさはメーカーによって多少違いがあるので、自分に合ったソイミートを見つけることもポイントです。

乾燥状態から戻すと3倍ほどに膨らむので、戻す量にも注意して下さい。

しっかり洗えば、クセに邪魔されない味付け通りの料理に仕上がり、ソイミートのよさを実感できると思います。

ヘルシーで満腹感もあり、保存食にも最適。
ぜひ上手に下処理して、万能ソイミートをご活用下さい。

不安な人は、まずは気軽にミンチタイプからはじめるのもおすすめです。

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