お米は大きくわけて、もちもち系の「コシヒカリ」派か、あっさり系の「ササニシキ」派。
冷めても美味しい「コシヒカリ」ですが、柔らかすぎて苦手という方は参考にしてみて下さい。
きらら397(北海道)
「北海道米=まずい」を払拭した先駆者的存在。
北海道のブランド米は、粘りや甘みが強い「ゆめぴりか」など、もっちり系が多いですが、「きらら397」のしっかりとした粒と適度な甘みは、丼もの、チャーハンなど水分を好まないメニューにぴったりで、大手飲食チェーン店で使用されたことでも有名。
粘つや粘りなどがバランスよいふっくら食感、冷めても硬くも水っぽくもならないといわれるスタンダードな「ななつぼし」や、「あきたこまち」と「きらら397」の血を引く「ふっくりんこ」も試してみる価値あり。
青天の霹靂(青森)
青天の「青」は青森の青、「天」は遥かに広がる北の空。「霹靂」は稲妻。
上品な甘みとしっかりとした粒感、まさにキレがある感じの淡白な味わい。
粘りも甘みもできるだけ抑えて、あっさり食べたい人におすすめ。
ひつまぶし、お茶漬けなんかもサラサラいけちゃいます。
「あきたこまち」の血を引く「つがるロマン」も、あっさり食べやすいお米でしたが作付面積縮小。「まっしぐら」は、「青天の霹靂」「つがるロマン」に比べると水分量が多く少しもっちりした印象かも。
サキホコレ(秋田)
「コシヒカリ」越えをめざして徹底開発、米どころ秋田の底力を感じるお米。
艶やかな大きめの粒は、粘りというより弾力を感じる、しっかりと噛み応えある食感。
噛んだ後に広がる適度な甘みが、食べ応えにもつながり、冷めても変わらぬ瑞々しさは、お弁当持ちの育ち盛りのお子さんがいる家庭におすすめしたい感じ。
お米食味チャートでは真ん中に位置するオールマイティな「あきたこまち」が有名過ぎる秋田米。
「あきたこまち」より、もっちり系「コシヒカリ」寄りに開発された「サキホコレ」と食べ比べてみるのも。
はえぬき(山形)
「つや姫」のような粘りはなく、しっかりとした食感でありながら、ほどよい甘みも旨みも感じるさすが山形米と言いたくなる「はえぬき」。
冷めても美味しいので、大手コンビニのおにぎりにも採用されるほど。
山形といえばやはり、粒の大きさ、白い輝き、旨さ、香り、粘りが特徴の「つや姫」。
「コシヒカリ」ほどのモチモチでなく、「はえぬき」よりももっと深い甘み旨みを感じたい時におすすめ。
炊き立てよりもちょっと冷めたくらいのほうが、一番おいしさを感じる気がします。
まとめ
- バランスの良さ→きらら397
- 淡白な味わい→青天の霹靂
- 噛み応えある弾力→サキホコレ
- 奥深い旨み→はえぬき
毎日いただくお米は、おかずと相性がよいあっさり米が一番。
ササニシキが宮城で誕生したように、あっさり米はかつて生産不向きといわれた以北の方が美味しい印象。
産地でも一番生産されている銘柄であることも多く、価格もお手頃なのも嬉しいですね。
最近は小さめの2㎏袋も増えたので、いろんな銘柄を食べ比べしてみるのも楽しいかも。
お米奥深し。